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ミステリー


亡国のイージス(上・下巻)バイバイ、エンジェル慟哭犯人に告ぐ
魔神の遊戯


魔神の遊戯  文春文庫  島田荘司著

あらすじ
 ネス湖畔の寒村ティモシーで、突如として発生した凄惨な連続バラバラ殺人。空にオーロラが踊り、魔神の咆哮が大地を揺るがすなか、ひきちぎられた人体の一部が、ひとつ、またひとつと発見される。犯人は旧約聖書に描かれた殺戮の魔神なのか?名探偵・御手洗潔の推理がもたらす衝撃と感動…。ロマン溢れる本格ミステリー巨篇。(裏表紙引用)

寸評
 御手洗潔シリーズの長編作品群の中で好きな作品は、初期の作品が多いので、正直あまり期待せずに読み始めました。ところが、読了した現在では、御手洗シリーズの中で最も好きな作品のひとつになりました。  近年の島田荘司作品を読んでないミステリファンの方も一読お勧めです。


犯人に告ぐ  双葉社  雫井脩介著

あらすじ
 連続児童殺人事件―姿見えぬ犯人に、警察はテレビ局と手を組んだ。史上初の、劇場型捜査が始まる。

寸評
 評判通りの優れた作品でした。序盤から中盤までの盛り上がり、テンポの良さは素晴らしく、一気に読まされてしまいました。少し残念なのが、この作品には、犯人の視点が欠けているところで(著者の意図かも?)、主人公の「対過去」、「対内部」の葛藤に、「対犯人」の構図が組み込んで欲しかった。


慟哭  創元推理文庫  貫井徳郎著

あらすじ
 連続する幼女誘拐事件の捜査は行きづまり、捜査一課長は世論と警察内部の批判をうけて懊悩する。異例の昇進をした若手キャリアの課長をめぐり、警察内に不協和音が漂う一方、マスコミは彼の私生活に関心をよせる。こうした緊張下で事態は新しい方向へ!幼女殺人や怪しげな宗教の生態、現代の家族を題材に、人間の内奥の痛切な叫びを、鮮やかな構成と筆力で描破した本格長編。(裏表紙引用) (裏表紙引用)

寸評
 今や売れっ子作家になった著者のデビュー作。この著者の作品を未読の方は、この作品から読む事をお勧めします。 優れた作品ですが、読後感は最悪です。読後感に爽やかさを求める方には薦めません。この作品が面白いと感じた方は、その他の作品も読んでみて下さい。


バイバイ、エンジェル 創元推理文庫   笠井潔著

あらすじ
 ヴィクトル・ユゴー街のアパルトマンの広間で、血の池の中央に外出用の服を着け、うつぶせに横たわっていた女の死体は、あるべき場所に首がなかった。こうして幕を開けたラルース家を巡る連続殺人事件。司法警察の警視モガールの娘ナディアは、現象学を駆使する奇妙な日本人矢吹駆とともに事件の謎を追う。ヴァン・ダインを彷彿とさせる重厚な本格推理の傑作、いよいよ登場。(裏表紙引用)

寸評
 矢吹駆シリーズ第一作。パリ在住の謎の日本人、矢吹駆が、現象学的本質直感で犯人に迫ります。次第に明かされる事件の全貌よりも、犯人と矢吹駆の思想対決に、鳥肌が立つ程の興奮を味わいました。かなり難解な作品ですが、面白さは抜群です。ぜひ一読を。


亡国のイージス(上・下巻) 講談社文庫 福井春敏著

あらすじ
 在日米軍基地で発生した未曾有(みぞう)の惨事。最新のシステム護衛艦《いそかぜ》は、真相をめぐる国家間の策謀にまきこまれ暴走を始める。交わるはずのない男たちの人生が交錯し、ついに守るべき国の形を見失った《楯(イージス)》が、日本にもたらす恐怖とは。 日本推理作家協会賞を含む三賞を受賞した長編海洋冒険小説の傑作。(裏表紙引用)

寸評
 この作品はミステリのカテゴリに入れてよいのか悩みましたが、日本推理作家協会賞を受賞しているので、とりあえず、このページに入れておきます。
 今、何かと話題の自衛隊の話です。  文庫で上・下巻合わせて、約1100ページの大作で、また扱っているテーマも重いですが、この作家の図抜けた構成力と描写力、緊迫感溢れるストーリーで一気に最後まで読まされてしまいました。 あらすじから難しいそうだと敬遠せずに、ぜひ一読して見て下さい。


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