SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送
ノンフィクション の紹介


英仏百年戦争動物化する世界の中で


動物化する世界の中で 集英社新書  笠井 潔、東 浩紀

あらすじ
 一九四八年生まれの笠井潔と、一九七一年生まれの東浩紀。親子ほどに年が離れた批評家同士の往復書簡は、九・一一米国同時多発テロ、および、アフガニスタンへの報復攻撃という異様な状況下で企画された。二〇〇二年の二月五日からその年の暮れにかけて集英社新書ホームページ上で公開された往復書簡は、連載途中、対立の激化のため何度も継続が危ぶまれた。批評の最前線で、今、何が起きているのか。そして、両氏の対立の真意とは。妥協のない意見交換を通じて、「動物の時代」という新しい現実に対応する言葉を模索した、知的実践の書。

寸評
 東浩紀氏と笠井潔氏の間で交わされた往復書簡による対談本だが、論点が全く噛みあわず、対談になっていない。しかも、そのすれ違いを最終章まで読まされてしまう。  しかし、世代の違いだけでは済まされない、このすれ違い、両氏の問題意識の捉え方の違いが非常に面白く読めました。


英仏百年戦争 集英社新庫  佐藤賢一著

あらすじ
 それは、英仏間の戦争でも、百年の戦争でもなかった。イングランド王、フランス王と、頭に載せる王冠の色や形は違えども、戦う二大勢力ともに「フランス人」だった。また、この時期の戦争は、むしろそれ以前の抗争の延長線上に位置づけられる。それがなぜ、後世「英仏百年戦争」と命名され、黒太子エドワードやジャンヌ・ダルクといった国民的英雄が創出されるにいたったのか。直木賞作家にして西洋歴史小説の第一人者の筆は、一三三七年から一四五三年にかけての錯綜する出来事をやさしく解きほぐし、より深いヨーロッパ理解へと読者をいざなってくれる。 (裏表紙引用)

寸評
 ジャンヌ・ダルク、ゲクラン、グライーなど多くの英雄が活躍した、百年戦争。そのディテールを非常に分かりやすく解説した貴重な本です。  作者の言う「国民国家」的観点から捉える歴史の認識手法の限界を提示し、新たな視点を徹底して読者に提示している点も非常に興味深く読みました。日本史、世界史を問わず歴史に興味のある方には、お勧めです。


back       home