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歴 史


王妃の離婚聖戦ヴァンデ(上、下巻)日本史の反逆者 私説・壬申の乱

日本史の反逆者 私説・壬申の乱 角川文庫  井沢元彦著

あらすじ
 数多くの謎を秘めた壬申の乱。その歴史の真相と、交錯する人間模様を、著者独自の視点から探り、リアルな筆致で描いた、新本格歴史小説(裏表紙抜粋)

寸評
 週刊ポスト誌上で連載中の「逆説の日本史」の中で歴史の新説を次々に披露している著者の日本史の反逆者シリーズの第1作。未読の方や著者のこの時代に尽いての説を知らない人のために、詳しくは書けませんが、私達が歴史の授業で習った壬申の乱の経緯に沿った小説ではなく、著者独自の説に沿った流れで書かれた小説です。興味を持たれた方は、同じ題材で書かれた著者の「隠された帝-天智天皇暗殺事件」と合わせて読まれる事をお勧めします。

聖戦ヴァンデ(上、下巻) 角川文庫  藤本ひとみ著

あらすじ
 フランス革命初日、バスティーユ陥落に狂喜するパリの街頭で出会った三人の青年。貴族出身の国王騎兵隊士官アンリ、その副官で親友の伍長ニコラ、そして革命を信奉する寄宿学生ジュリアン。激変する政情は、彼らを激しく対立させ、革命史上最大の大量虐殺へと導いていく。青年たちの友情と憎悪、別れと再会を通じ、革命美談の裏に隠されてきたフランス史の暗黒を暴く、渾身の力作長編。(上巻裏表紙抜粋)

寸評
 藤本氏の作品の中では、一番好きな作品です(氏の作品をすべて読んでいるわけではないですが)。 他の作品に比べて硬派な仕上がりになっており、作者のこの作品に対する思い入れが伝わってきます。 煌びやかなフランス革命史の影の部分にスポットを当て、暴走する革命政府と、それに対抗する貴族、カトリック民衆の救いのない戦いを描いた力作です。ぜひ一読を。


王妃の離婚   佐藤賢一著

あらすじ
 1498年フランス。時の王ルイ12世が王妃ジャンヌに対して起こした離婚訴訟は、王の思惑通りに進むかと思われた。が、零落した中年弁護士フランソワは裁判のあまりの不正に憤り、ついに窮地の王妃の弁護に立ち上がる。かつてパリ大学法学部にその人ありと謳われた青春を取り戻すために。正義と誇りと、そして愛のために。手に汗握る中世版法廷サスペンス。第121回直木賞受賞の傑作西洋歴史小説。(文庫版裏表紙引用)

寸評
 私的には、佐藤賢一の現時点での最高傑作。とにかく面白い。読書中、自分が傍聴席に座っているかのような臨場感を堪能しました。読後感も素晴らしく、優れたエンターテイメントに仕上がっています。リーガル・サスペンスとしても一級品です。 中世西洋史に興味の無い方も、ぜひ手に取ってみてください。


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